2013年04月29日
決定版!ドリップコーヒーの淹れ方~実践編~
こんにちは。前回の更新からだいぶ日が空いてしまってすみません!
スタッフの金城です。
今日は皆さんが一番気になっているであろうドリップコーヒーの淹れ方を紹介したいと思います。
当店Cafe de Cantateではお客様からご注文いただいたコーヒーをペーパードリップ方式で一杯ずつ丁寧に淹れていますが、
今回はそんなCantateのドリップコーヒー抽出方法を大公開しちゃいます!
この記事ではペーパードリップの淹れ方を細かく解説していきますが、次回の記事でなぜこのような行程で淹れるのか、一つ一つの手順の意味を「理論編」としてお送ります。
さて、まずはコーヒー豆ですが、今回はバランスの取れた味わいのコロンビア産コーヒーを使用します。
専用スプーンに2杯=20gを使用します。
次に豆を挽く作業に移ります。(グラインド)
当店ではカリタのナイスカットミルを使って豆を挽いています。
最近はAmazonでもかなりお得な値段で販売されています。Amazonリンク↓↓↓
もちろん、手動の手回しミルでもオッケーですが、ナイスカットミルが優れているのは、グラインドの細かさをダイヤル一つで調整でき、とても均一な挽き具合になることです。
今回はペーパードリップなので、ダイヤル「3」に合わせます。
挽いた豆はザラメ糖ほどの大きさになりますので、手動のミルをお使いの方はご自分でこのくらいの細かさを目安に調整してみて下さい。
次に挽いた豆をペーパーフィルターに入れ、ドリッパーにセットしてみましょう。
ペーパーフィルターとは、コーヒー液を抽出する濾紙で、これも様々なタイプがありますが、今回は一般的な扇状のカリタ101型(1~2杯用)を使用します。
このペーパーフィルターの下部と側面にある縫い目のような部分をそれぞれ反対方向に折ります。
そしてフィルターを広げ、最後に下部の両端をちょっとつまみます。
こうすることで、フィルターがドリッパーにフィットするようになります。
そして、豆をフィルターに入れ、サーバーの上にセットします。
これで抽出の準備が整いました!それではいよいよ抽出(ドリップ)に移っていきます!
まず、お湯を沸かします。
沸騰したら細口のポッドに注ぎます。
当店ではカリタの銅ポッドを使用しています。こちらもAmazonで割安でお求めいただけます。Amazonリンク↓↓↓
細口ポッドにもいろいろなものがありますが、この銅ポッドは特に注ぎ口が細く、丁寧に抽出することができ、使うほどに味わいを増す一生ものの品物なので、コーヒー愛好家の方なら持っていて損はないかと思います^^
ここでのポイントは一度やかんでお湯を沸かしてから、銅ポッドに移すということです。
銅ポッドを直接火にかけるのは二つの意味でNGです。
一つにはまず銅ポッドが痛んでしまいます。そしてもう一つの重要な理由として、次回の理論編でも解説しますが、銅ポッドでお湯を沸かし、そこからすぐに抽出してしまうと、お湯の温度が高すぎるのです。抽出するお湯は95度前後が適温なのですが、このやかんからポッドへお湯を移すという行程には、お湯を適温まで下げるという意味で重要なのです。
さて、いよいよ抽出です!
サーバーはあらかじめ温めておきましょう。
まず、コーヒーの粉は平になるようにならしておきます。また、フィルターの内側面についたコーヒー粉も底部に落とすために、かるくはたいてやるといいかと思います。
そうして整えたコーヒー粉の中心からゆっくりとお湯を注ぎ、全体に馴染ませます。このとき、フィルターに直接お湯を注がないよう注意しましょう。
全体にお湯が馴染むと、コーヒー粉がハンバーグ状に膨らみます。ここでお湯を注ぐのを一旦止め、粉が膨らみきるのを待ちます。これは「蒸らし」といい、コーヒー豆においしいコーヒーを抽出するための準備をさせる大事な時間です。20~30秒くらいが目安でしょうか。
焙煎の度合いやグラインドの細かさでも膨らみ方は変わってきますが、焙煎から時間が経ち劣化したコーヒーだとほぼ膨らみません。この膨らみは豆の持っている力と新鮮さの一つの目安になります。
蒸らしが終わったらまた中心から「の」の字を描くようにゆっくりとお湯を注いでいきます。ここでもフィルターに直接お湯を注ぐのを避け、中心の4~5cmくらいの範囲にお湯を注ぐのがポイントです。
常にハンバーグ状の粉の形をキープし、形が崩れそうになったら注ぐのを止め、しぼんできたらまた注ぐ、という行程を繰り返してください。
今回は20gの豆を使ったので、お湯は300ccくらいが適量です。(ちなみに10gだと120~150ccくらいが適量。詳しくは「理論編」で。)
ここで注意したいのが、最後までコーヒー液が落ちるのを待たず、終わりの数ccは切り捨てるということです。一番上のコーヒー液にはエグみ・渋みなど、良くない成分が含まれていると言われているためです。これも詳しくは「理論編」で。
抽出の終わったコーヒー粉。中心にお湯を注いでいたので、真ん中のほうだけ凹んでいます。
ちなみにお湯をじゃばっと乱暴に注いで抽出するとこうなります。コーヒーメーカーで淹れたときによく見る光景ですが、ハンドドリップで淹れてこうなってしまうのはNGです。
さあ、これで抽出完了です!温めたカップに注いで、どうぞ召し上がれ♪
いかがでしたか?ペーパードリップの方法はいろんなところで紹介されていますが、ここまで細かく手順を追ったものはあまり見かけないのでは?(←自画自賛)
今日は特別に、これからの季節にますます飲みたくなる、Cantateのアイスコーヒーの淹れ方も簡単にご紹介したいと思います!
使う豆は深煎りのケニア・マサイ。
アイスコーヒーはしっかりした味わいを出したいのでホットのときよりも細かくグラインドします。
これを先ほどと同じ手順で抽出しますが、20gの豆に対して、お湯は100ccちょっと。ホットのときよりも約2倍の濃ゆさで淹れます。
そして氷をたっぷり入れたグラスを用意します。
そこに濃いめに抽出した先ほどのコーヒー液を一気に注ぎます。
このとき氷が崩れて、カラカラっと鳴る音が涼しげでいいですね~♪
完成!
これからの季節にぴったり!キリッとした苦味がたまりません
以上、ペーパードリップによるコーヒーの抽出方法をかなり細かく解説致しました!
皆さんも、これを参考にご自宅でも丁寧に入れたドリップコーヒーと一緒に贅沢なひとときをお過ごし下さい☆
次回は、コーヒーの抽出がどのような仕組みで行われるのかを解説し、今回紹介したような抽出の過程がそれぞれどんな意味を持っているのかを考える、「コーヒー抽出の仕組み~理論編~」をお送りする予定ですので、どうぞご期待下さい。
それではよいゴールデンウィークを^^(金城)
スタッフの金城です。
今日は皆さんが一番気になっているであろうドリップコーヒーの淹れ方を紹介したいと思います。
当店Cafe de Cantateではお客様からご注文いただいたコーヒーをペーパードリップ方式で一杯ずつ丁寧に淹れていますが、
今回はそんなCantateのドリップコーヒー抽出方法を大公開しちゃいます!
この記事ではペーパードリップの淹れ方を細かく解説していきますが、次回の記事でなぜこのような行程で淹れるのか、一つ一つの手順の意味を「理論編」としてお送ります。
さて、まずはコーヒー豆ですが、今回はバランスの取れた味わいのコロンビア産コーヒーを使用します。
専用スプーンに2杯=20gを使用します。
次に豆を挽く作業に移ります。(グラインド)
当店ではカリタのナイスカットミルを使って豆を挽いています。
最近はAmazonでもかなりお得な値段で販売されています。Amazonリンク↓↓↓
もちろん、手動の手回しミルでもオッケーですが、ナイスカットミルが優れているのは、グラインドの細かさをダイヤル一つで調整でき、とても均一な挽き具合になることです。
今回はペーパードリップなので、ダイヤル「3」に合わせます。
挽いた豆はザラメ糖ほどの大きさになりますので、手動のミルをお使いの方はご自分でこのくらいの細かさを目安に調整してみて下さい。
次に挽いた豆をペーパーフィルターに入れ、ドリッパーにセットしてみましょう。
ペーパーフィルターとは、コーヒー液を抽出する濾紙で、これも様々なタイプがありますが、今回は一般的な扇状のカリタ101型(1~2杯用)を使用します。
このペーパーフィルターの下部と側面にある縫い目のような部分をそれぞれ反対方向に折ります。
そしてフィルターを広げ、最後に下部の両端をちょっとつまみます。
こうすることで、フィルターがドリッパーにフィットするようになります。
そして、豆をフィルターに入れ、サーバーの上にセットします。
これで抽出の準備が整いました!それではいよいよ抽出(ドリップ)に移っていきます!
まず、お湯を沸かします。
沸騰したら細口のポッドに注ぎます。
当店ではカリタの銅ポッドを使用しています。こちらもAmazonで割安でお求めいただけます。Amazonリンク↓↓↓
細口ポッドにもいろいろなものがありますが、この銅ポッドは特に注ぎ口が細く、丁寧に抽出することができ、使うほどに味わいを増す一生ものの品物なので、コーヒー愛好家の方なら持っていて損はないかと思います^^
ここでのポイントは一度やかんでお湯を沸かしてから、銅ポッドに移すということです。
銅ポッドを直接火にかけるのは二つの意味でNGです。
一つにはまず銅ポッドが痛んでしまいます。そしてもう一つの重要な理由として、次回の理論編でも解説しますが、銅ポッドでお湯を沸かし、そこからすぐに抽出してしまうと、お湯の温度が高すぎるのです。抽出するお湯は95度前後が適温なのですが、このやかんからポッドへお湯を移すという行程には、お湯を適温まで下げるという意味で重要なのです。
さて、いよいよ抽出です!
サーバーはあらかじめ温めておきましょう。
まず、コーヒーの粉は平になるようにならしておきます。また、フィルターの内側面についたコーヒー粉も底部に落とすために、かるくはたいてやるといいかと思います。
そうして整えたコーヒー粉の中心からゆっくりとお湯を注ぎ、全体に馴染ませます。このとき、フィルターに直接お湯を注がないよう注意しましょう。
全体にお湯が馴染むと、コーヒー粉がハンバーグ状に膨らみます。ここでお湯を注ぐのを一旦止め、粉が膨らみきるのを待ちます。これは「蒸らし」といい、コーヒー豆においしいコーヒーを抽出するための準備をさせる大事な時間です。20~30秒くらいが目安でしょうか。
焙煎の度合いやグラインドの細かさでも膨らみ方は変わってきますが、焙煎から時間が経ち劣化したコーヒーだとほぼ膨らみません。この膨らみは豆の持っている力と新鮮さの一つの目安になります。
蒸らしが終わったらまた中心から「の」の字を描くようにゆっくりとお湯を注いでいきます。ここでもフィルターに直接お湯を注ぐのを避け、中心の4~5cmくらいの範囲にお湯を注ぐのがポイントです。
常にハンバーグ状の粉の形をキープし、形が崩れそうになったら注ぐのを止め、しぼんできたらまた注ぐ、という行程を繰り返してください。
今回は20gの豆を使ったので、お湯は300ccくらいが適量です。(ちなみに10gだと120~150ccくらいが適量。詳しくは「理論編」で。)
ここで注意したいのが、最後までコーヒー液が落ちるのを待たず、終わりの数ccは切り捨てるということです。一番上のコーヒー液にはエグみ・渋みなど、良くない成分が含まれていると言われているためです。これも詳しくは「理論編」で。
抽出の終わったコーヒー粉。中心にお湯を注いでいたので、真ん中のほうだけ凹んでいます。
ちなみにお湯をじゃばっと乱暴に注いで抽出するとこうなります。コーヒーメーカーで淹れたときによく見る光景ですが、ハンドドリップで淹れてこうなってしまうのはNGです。
さあ、これで抽出完了です!温めたカップに注いで、どうぞ召し上がれ♪
いかがでしたか?ペーパードリップの方法はいろんなところで紹介されていますが、ここまで細かく手順を追ったものはあまり見かけないのでは?(←自画自賛)
今日は特別に、これからの季節にますます飲みたくなる、Cantateのアイスコーヒーの淹れ方も簡単にご紹介したいと思います!
使う豆は深煎りのケニア・マサイ。
アイスコーヒーはしっかりした味わいを出したいのでホットのときよりも細かくグラインドします。
これを先ほどと同じ手順で抽出しますが、20gの豆に対して、お湯は100ccちょっと。ホットのときよりも約2倍の濃ゆさで淹れます。
そして氷をたっぷり入れたグラスを用意します。
そこに濃いめに抽出した先ほどのコーヒー液を一気に注ぎます。
このとき氷が崩れて、カラカラっと鳴る音が涼しげでいいですね~♪
完成!
これからの季節にぴったり!キリッとした苦味がたまりません
以上、ペーパードリップによるコーヒーの抽出方法をかなり細かく解説致しました!
皆さんも、これを参考にご自宅でも丁寧に入れたドリップコーヒーと一緒に贅沢なひとときをお過ごし下さい☆
次回は、コーヒーの抽出がどのような仕組みで行われるのかを解説し、今回紹介したような抽出の過程がそれぞれどんな意味を持っているのかを考える、「コーヒー抽出の仕組み~理論編~」をお送りする予定ですので、どうぞご期待下さい。
それではよいゴールデンウィークを^^(金城)
Posted by Café de Cantate at 16:01│Comments(0)
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